【ミクロ経済学10】負の外部性と正の外部性 | 一つの経済活動には他者への影響が必ずある

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外部性とは?

外部性とは、ある人や企業の経済活動が、無関係な人に影響を及ぼすことをいいます。

自由市場は基本的に、売り手と買い手がそれぞれ自分の利益のために動くことでなりたってます。
しかし、そのような経済行為が無関係の人たちに悪影響を与えるのなら、ここの利益が全体の利益につながるという前提が崩れてしまいます。

さらに外部性には、ポジティブな方向にはたらくこともあれば、ネガティブな方向にはたらくこともあり、それぞれ「正の外部性」、「負の外部性」と呼ばれています。

例えば、あなたがラーメン屋を経営しているとして、近くに大手の激安居酒屋がやってきたとします。
激安居酒屋が来ることによってその地域のお客様が増加し、結果あなたのラーメン屋もにぎわうかもしれません。
逆に、あなたのラーメン屋でも居酒屋メニューなどを提供していたのであれば、激安居酒屋の出現で一気に売り上げが下がる可能性もあります。

いづれにせよ、あなたにとっては無関係な経済活動が、あなたに大きな影響を与えているのです。




正の外部性を学ぶに必要不可欠な知的財産権

正の外部性の代表例に技術革新があります。
これは、企業などが長い年月をかけて新しい技術を研究し一つのプロジェクトを成功させるようなものを指します。

技術革新が成功すれば、正の外部性が働き、プロジェクトを成功させた企業以外にも良い影響を受けられるところが多くなります。
このように一見素晴らしい技術革新ですが、しっかりとそれを守る規制がない市場社会では上手く機能しません。

なぜならば、例えばある企業が多額の費用と年月をかけて技術研究に取り組んだとます。
もし、そのプロジェクトが失敗したら、費用ばかりがかさんで利益は大きく減り、その企業は競合他社に負けてしまいます。
最終的には大きな損失をだすことになって、倒産の危機に追い込まれるかもしれません。

仮に成功したとしましょう。
しかし、まったく規制がない自由市場の環境においては、完成と同時に競合他社にその技術を盗まれてしまう可能性があります。
そうすると、新技術を発明した企業は多額の費用を負担しただけで、何の利益も得ることができずにやはり競合他社に負けてしまいます。

そこで、重要なのが知的財産権です。




特許権

発明の使用および販売に関する独占的権利を国が保障し守られます。
その権利は国ごとに取得する必要があり、国ごとに有効期限も違います。
日本の場合は出願後20年。


商標権

商品の提供者を消費者に認識してもらうための言葉や名前、記号、画像などを独占的に使用できる権利です。
これによって、企業は自らのブランドを確立することができます。
企業は、商標を使い続ける限り更新をすることで永久にその商標を使用することができます。


著作権

著作物を独占的に利用できる権利です。
著作者の許可なく著作物を複製したり、利用することは法律で罰せられています。
一般的には、本、音楽、動画、絵画などが当てはまります。


企業秘密

事業の強みとなるノウハウやプロセス、情報の中で一般的には知られないように企業自身が守っているものです。
有名なラーメン店のスープなどはどこも企業秘密でしょう。
これらは、特許を取得しているわけでもなければ、著作権もありませんが、企業自身が誰にも知られないように守り続けています。

merumaga

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