経費が多いほど節税になるのか | 納税も経費を使うも「出費」に変わりなし

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経費と出費は同じということを忘れてはいけない


経費が増えると課税所得が減る

フリーランスは所得税を収めるために確定申告をします。
その時にかかる所得税は課税所得の額によって計算され、さらにそこから住民税や健康保険料などが計算されます。

課税所得 = 収入 – 経費 – 控除
経費が増えればそれだけ課税所得が減るので、所得税も住民税も健康保険も安くなります

しかし、経費を増やすということはその分、自分の財布からお金を出すということを決して忘れてはいけません。
税金を安くするために、欲しくないものを買ったりしては本末転倒です。


欲しくないものは絶対に買わないように

経費
税金を安くするために経費を使うのも出費ということを忘れてはいけません。
確かに、課税所得が減れば税金は安くなりますが、経費を使って課税所得を減らしたところで使った経費以上に節税ができるわけではありません。

何でもかんでも経費を使えばいいというわけではなく、むしろいつ仕事の収入が減るかも分からないフリーランスにとっては無駄遣いは禁物です。

例えば、180万円の課税所得の場合、5%の所得税が9万円。

10万円の経費を無理やり使って170万円の課税所得とした場合、5%の所得税は8万5千円。

安くなった所得税は5千円に対して、使ったお金は10万円。
しかもそれが無駄遣いであれば、結果として9万5千円の損をしたことになる


将来への投資は良い経費の使い道

仕事とは関係無い出費を経費として計上することはできませんが、将来の事業のためにお金を使ってネットワークを広げておかないとフリーランスは先細りで生き残ってはいけません。

新しい分野の知識を得るためセミナーに通ったり、海外展開を視野に入れて語学力を高めたり、業務の生産性を上げるために設備投資をしたりすることは無駄遣いではありませんし、立派な経費として認められるはずです。

経費を使用したら領収書を必ずもらっておきましょう。領収書がなければ経費として認められないケースも多いです。
領収書の管理は、フリーランスの仕事の一部と思っておいてよいでしょう。


経費にはどの様な種類があるのか?

様々な経費

確定申告決算書に印刷されている勘定科目

租税公課
事業税、収入印紙、固定資産税
荷造運賃
宅配便、荷物便
水道光熱費
電気代、ガス代、水道代
旅費交通費
電車代、バス代、飛行機代、タスシー代、宿泊代
通信費
電話代、ネット通信料、ハガキ、切手
広告宣伝費
看板、チラシ、ホームページ、電話帳広告
接待交際費
接待の飲食費、打ち合わせ飲食費、お歳暮、お中元、手土産
損害保険料
火災保険料
修繕費
パソコンの修理、職場の設備修理
消耗品費
パソコン、事務用品、名刺、封筒
減価償却費
自動車、10万円以上の償却費
福利厚生費
慰安費用、お茶、コーヒー代、ジム会費
給与賃金
従業員の給与、賞与
外注費
外注に委託した費用
利子割引料
事業用資金の借入金に対する支払利息
地代家賃
職場の家賃や駐車場代

独自で設定する勘定科目

図書研究費
書籍代、新聞代、サンプル代、市場調査費用
取材費
事業の取材に対する費用
車両関係費
ガソリン代、駐車場代、保険代、車検費用
材料費
製作のために要する材料の購入費
支払報酬
税理士への報酬

フリーランスが使える様々な経費


仕事に関する飲食代はすべて交際費でいける

フリーランスになったら取引先の人を接待したり、仕事仲間と情報交換の為に飲食をした場合の代金は誰に文句を言われることもなく交際費として計上できます。
これは、接待ゴルフや接待カラオケなどもしかりです。

交際費
さらに、フリーランスの交際費の上限は決められていないので、仕事をする上で必要な付き合いにはすべて交際費を支えます。

しかしながら、前述の通り無駄遣いはご法度です。
むやみやたらに二次会に行ったりキャバクラで豪遊したりと常識を超えた交際費の使い方は控えましょう。
自分自身のお金を失うだけではなく、税務署からも目をつけられかねません。

お得意様へのお祝いやお香典、開業祝いなども交際費で計上できます。
領収書がない場合は、支払証明書もしくは出金伝票を自分で書いて伝票処理で計上しましょう。


一人で仕事してても福利厚生費は使える

福利厚生費とは、会社の従業員の労働意欲向上の為に、賃金以外の関節的給付を行うための経費を指します。

例えば、従業員の結婚祝い金、入院見舞金、食事補助代、慰安旅行などです。
他にも、毎月のスポーツジムを法人契約している会社などもあります。

なお、フリーランスとして一人で仕事をしている人にも、この福利厚生費は使用できます。
自分自身も立派な従業員というわけですね。

ただし、注意が必要なのは使いすぎです。
常識で考えられない回数の慰安旅行に行っていたりすると税務署から指摘がはいるでしょう。

社会通念上、妥当なもの かどうかを常に意識しないといけません。


旅費交通費は基本的に領収書がいらない

一般的な考え方として、公共交通機関の場合だと移動した区間で交通費がわかるので、領収書はなくても良いということになっています。

だからといって、どこかに行ったふりをして旅費交通費を虚偽に計上するのは絶対にNGです。
2014年に世界を騒がせた野々村議員もこのケースにあたると言えるでしょう。

一度失った信用を取り戻すのは非常に大変です。

絶対に間違ったことはしない。

フリーランスになった初日からこのことだけは肝に銘じておきましょう。


自宅フリーランスの家賃、通信費、水道光熱費は事業費率分が経費にできる

フリーランスになったばかりの頃は特に、自宅と仕事場を兼用にしている人も多いのではないでしょうか。

この場合、家賃や火災保険料、電話代やネット通信費用などは一部を経費として計上できます。

家賃ならば、原則として仕事部屋とプライベート部屋を明確にしてその専有面積によって割合を計算します。
電話代やネット通信料なども同じように自分で割合を決められますが、正直細かく計算するのも難しいはずです。
その場合は、家賃を3割計算ならば、他の経費も3割程度を経費計上する方法などがよくアドバイスされます。


自家用車を仕事用として兼用する場合は車両関係費

自家用車を仕事用とプライベート用で兼用することはできます。
経費計上の割合は、基本的に実際に使用する比率で分けます。

明確に分けるのは困難でしょうが、一般的には5割程度を経費計上する人が多いようです。

もちろん、本当に仕事に8割9割使用しているのであれば、その通り計上してよいです。
その場合、走行距離などでいつ追求されても証明できるようにしておきましょう。


仕事に関する調査なら図書研究費取材費も使用可能

上記でも説明した通り、確定申告の申告決算書に印刷されている勘定科目以外にも自分なりの勘定科目を作って計上することもできます。

図書研究費や取材費などがその代表例です。
会社という組織を離れたフリーランスには、勉強や調査が欠かせません。
家に引きこもっていても情報は全く入ってきませんし、将来の展望もあり得ません。

積極的行動をして未来の仕事を掴み取りましょう。

 

このコンテンツは、しょぱぞうが顧問税理士さんなどから得た知識を備忘録として記載しています。
しょぱぞうは、税理士ではないので一切のご質問やアドバイスは出来ない旨を予めご了承ください。

merumaga

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