【ミクロ経済学6】資本市場 | どうして利子を払うのか?

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3つの市場経済の一つ。資本市場。

【ミクロ経済学3】需要と供給 | 価格を決めるのは生産者ではなく市場で、市場経済は「財市場」「労働市場」「資本市場」3つの市場から成り立つと説明をしました。

今回は、その中の一つ「資本市場」について見ていきます。

資本市場
人々が企業に対してお金を投資する市場のことで、株式投資や銀行の預金などが含まれます。投資家が預けたお金を企業が運用し、利益を配当金や利息として支払います。この場合、供給者が「一般の消費者」、需要者が「企業」となります。

利子をともなう「金貸し」という響きは、昔から偏見を持たれがちですが、利子というのは資本市場における価格のことであり、財市場や労働市場のそれと何の変わりもありません。

しかしながら、こうやって偏見を持たれ続けている理由として、資本市場において取引されるものが、非常に目に見えにくく、特に一般人にとっては損をしたときなどに騙されたと感じやすいからだと思います。

それに比べて財市場などでの取引はわかりやすく、例えば、スーパーで「半額」の刺身を買ってきて、その刺身が食べられるものではないくらい生臭く捨ててしまったとしましょう。
この場合、「損をした」とは思いますが、「騙された」「危険」「怪しい」などの気持ちはあまり湧かないのではないでしょうか。

しかし、資本市場においてはこうはいきません。

あなたが金融商品を買ってその価格が下落した際に、「損をした」と同時に「騙された」「やはり危険」「金融商品は怪しい」などの気持ちにかられると思います。

要するに資本市場の動きは目に見えづらく、偏見を持たれがちなのです。




利率が低ければ資本の需要量は増え、高ければ減る

財市場や労働市場と同じで、資本市場にも需要と供給の関係性が存在します。

資本市場における供給者はお金を貯蓄する人で、通常は家計のことを言います。

企業も貯蓄を行いますが、そもそも企業というのは株主(家計)が所有しているものなので、株主になりかわって貯蓄をしていると考えられます。

そして、資本市場における供給とは、家計が供給する金融資本の量とその対価である収益率との関係性を指します。

資本市場における収益率というのは、銀行の金利や株式投資などによる利益によるものです。

需要と供給の枠組みから考えると、金融資本の供給量は収益率に応じて増えるように思われます。
それは、価格が上がると供給量が上がるからです。

反対に、資本市場における需要とは、お金を借りる側の需要量とそれに対して支払う対価との関係性のことを指します。

誰かが今すぐに資金を必要としていて、それに対して利息を払っても良いと思うとき、金融資本の需要が発生します。

よって、利率が低ければ、金融資本に対する需要量は増えます。

これは、家のローンなどを組むときには、利率が高いときより低いときのほうが購入率は高くなるのを想像すればよいでしょう。
同様に、企業が設備投資などをするタイミングも利率が低いときが最も多くなります。




企業の資金調達方法は大きく分けて3つある


内部留保の活用

内部留保というのは、企業の利益のうち配当などで外部に支払わずに手元に残しておく利益のことで、外部の人の代わりに企業自身がお金を貯めて、自分に投資をしていると考えてもいいでしょう。

内部留保は、設備投資などへの主な資金源となります。

内部留保が多い企業ほど、いざという時の体力がある企業と言え、市場の乱れによる倒産などから身を守れると考えられます。




銀行の融資と債券の発行

資金を外から借りてくる方法もあります。
それは、主に二種類の方法で、銀行から借りるか債券(企業の場合は社債)を発行するかです。

債券
国や企業が、不特定多数の人から資金を借りるために発行する一種の借用証書



株式の発行

最後にもう一つ。企業が資金調達する方法として株式の発行があります。

株式を売るというのは、会社の所有権の一部をその人に付与するということです。
例えば、会社の株式の総発行枚数が1万株だとして、あなたが5千100株持っているすれば、あなたは会社の所有権を51%持っているということになります。

merumaga

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